2021-01-01から1年間の記事一覧
「俺のこと、誰よりもよくわかってくれてるのは、お前だよ。」 その言葉が何よりも嬉しく、私には誇らしかった。 彼の周りにいるどの男友達よりも、私は彼の信頼を勝ち取ったのだから。 休日の映画に、ランチ、どんな時も私は彼の傍にいた。 服を買いに行く…
ねぇ、聞いてもいいですか? 年齢差のある恋について・・・ しかも、相手が自分よりも、うんと歳下の男性だったら・・・ あなたはどう思いますか? 私は故郷で夢だった小さなアトリエを開いてるアラフォーです。 美大生時代に卒業旅行で訪れたドイツで、やわ…
恋が人を狂わせる? そんなこと、あるわけないじゃん! 男の色に染まるなんて、自分じゃなくなるってことでしょ!? 今、21世紀!男女平等なんだから、そんな夢見る夢子みたいなこと言わないの~!! いつもの気の合う仲間たちとの女子会。 ハイボール片手に…
僕には2つ下の幼馴染がいた。 勉強もスポーツもでき、その上、気立てが良かったので、たくさんの人達から愛されていた。 彼女が微笑むと、まるで爽やかな風が通り抜けたかのように、周囲は一瞬でやわらかな雰囲気に包まれたものだ。 そんな彼女にも、一つだ…
辺りは暗闇に包まれ、静寂が広がっている。 そんな中、私はあなたを起こさないよう、そっとベッドから起き上がった。 昨日、私、お化粧をしていない素顔をあなたにもう見せないと心に決めたの。 そして、今日からは、あなたが喜びそうな服を選んで、袖を通す…
「ねぇ、二人って、そろそろ付き合って3年目でしょ?」 「それくらいが一般的に倦怠期なんだって!ねぇ、飽きてこない?」 興味津々に仲間たちが、私に尋ねる。 みんな、私の恋の応援団。 今のこの恋が成就したのも、ずっと支えてくれた仲間たちのお陰。 彼…
あの日、夕陽に染められた茜色の空の下、私は突然、彼に別れを告げられた。 結婚の話まで出ていて、このまま二人で幸せになると思っていた私にとって、余りの衝撃で言葉がなかなか出てこない・・・ 「別れよう」って、どういうこと? 私、あなたを幻滅させる…
40年前の今日、私達は結婚した。 ねぇ、あなた、あの時のプロポーズの言葉を覚えてる? 「一生、君を愛するから」 結婚と同時に、あなたの転勤で見知らぬ土地へと移り住んだ私。 右も左もわからない異国だったけど、若さで、なんとか乗り越えてきた。 子ども…
あの頃、女子大生だった私達。 卒業してからも定期的に集まっては、近況を伝え合う食事会を開いてきた。 社会人やってた頃は、会社の愚痴、恋の悩みなど赤裸々に語り合った。 28歳の時、私達の中からも結婚第一号が出たわ。 30歳まで、あと2年。 焦らないわ…
恋には色んな形がある。 大人の人から見たら、中学生の恋は、恋のうちに入らないかもしれない。 だけど、子どもは子どもなりに一生懸命に恋をしてるんだ! 小学生の頃だって「好きだな~いいな~」と思う子はいたけど、兄弟みたいにみんなで楽しく過ごしてい…
大学受験に失敗した私は、予備校に通うことになった。 高校の時みたいに3年間苦楽を共にした仲間とも離れ、独りぼっちの戦いが始まった。 周りの浪人生たちを見渡すと、チャラい感じの子もいれば、何浪かしてる感じで切羽詰まった雰囲気のがり勉タイプもい…
この話は、主人や子ども達には語らないでおこうと、私の胸に秘めてきました。 ですが、時折、まだ自分がこの世に生かされていると感じた時、堪らなく誰かに聞いてほしくなる時があります。 今日は、どうかこの年老いた私の呟きを、皆さん、聞いてくださいね…
大学生って、不思議な期間だよな。 大人でもない、子どもでもない。 中途半端って言われてしまえばそれまでなんだけどさ。 理解できるのは、同じ大学生だけなのかもしれないな。 あなたが屈託のない笑顔でそう語ったあの日。 あなたに淡い恋心を3年間抱き続…
二年前の今日、私の最後の恋が終わった。 出会いは同じ職場というありきたりのもので、私は彼よりも5歳年上の先輩だった。 お互い、地方出身者で、誰に気兼ねすることもなく、自然と一緒に住むようになった。 職場では同じプロジェクトを任され、深夜までト…
私達の周りには、数多くの素敵な曲が溢れている。 同じ歌詞でも、聞く人の置かれている状況によって、また雰囲気が変わるものである。 ここには、そんな誰かの物語のひと雫が描かれている。 主人公達の心の声に、そっと耳を傾けてあげてほしい。